佐藤 眞珠華

星槎国際高等学校 横浜鴨居学習センター 教員
担当科目:社会(地歴、公民)
入社年度:2016年4月

星槎の採用説明会で一番印象に残っているのは、
「教師になりたいと思ってこの説明会に
参加している人は帰ってください」という言葉です。

教員になりたいと考えた理由は?
高校生のとき、教員を目指すか、それとも建築関係の道に進むかで悩みました。自分自身と向き合い、周りの人たちから話を聞き、たくさん悩み、そして最終的にたどり着いたのが「地図に残る仕事より、子どもたちの心に残る仕事をしたい」ということでした。
SEISAに入社した経緯(理由)は?
大学時代、別室登校をしている中学生に学習支援をするボランティア活動の中で、3年間なかなか教室に入ることができず、学校嫌いになってしまった生徒に出会いました。その生徒が進学した高校が星槎国際高校でした。後日、彼が「高校でやりたいことを見つけた! 学校が好きになった!」と中学校に報告にきてくれたのですが、星槎に入学する前とは別人のような良い表情をしているのを見て、私も星槎で働きたいと思ったのです。
教員として大切にしていることは?
「生徒の声を聴く」ことを大切にしています。そのきっかけは、昨年度担当した「カフェ&スイーツゼミ」という授業でした。授業ではお菓子やドリンクなどの調理を行うとともに、実際にカフェの見学をしてどのような工夫がされているかについて意見を出し合いました。また、文化祭などの学校行事では模擬店を出してスイーツの販売も行い、行事終了後には反省会も開きました。そこで、生徒たちから「もっといろいろな商品を販売してみたい」「模擬店で物を売るだけでなく、カフェ風な空間づくりにも挑戦したい」という声が上がるのを見たとき、私の考えだけで授業をつくるのではなく、生徒たちの声を聴いて授業をつくることが大切なのだと実感したのです。
それまでは「こっちのほうが良いだろう」といった自分の考えに基づいたメニューや授業づくりしかできていませんでしたが、それからは授業内容を練り直して生徒たちと一緒に授業をつくることを心がけました。そうした経験を通して気づいたのは、生徒たちは大人から「やらなければいけない」と決められたことは積極的に取り組まないけれど、自分が決めたことには時間を忘れて取り組むことができるということでした。いまはまず生徒の好きなことや「やってみたい」という声を聴き、生徒たちと一緒に授業や部活動、学校行事をつくるようにしています。
教員として喜びややりがいを感じるときは?
生徒たちの成長を間近で感じ、授業や行事などの学校生活を通して一緒に感動を共有できたときです。特に生徒たちから「ずっと苦手だったことができるようになった!」「分からなかった勉強が分かるようになった!」という声を聴けたときが一番喜びややりがいを感じます。忙しく、大変なこともたくさんありますが、教員ほど人が成長する瞬間に立ち会うことができる職業はないと思っています。
教員生活で思い出に残っているエピソードは?
土曜日や日曜日など授業が休みの日に行われる学校の体験入学でのことです。在校生スタッフとしてほとんど欠かさず体験入学を手伝ってくれる生徒に「どうしてこんなに手伝いに参加してくれるの?」と尋ねると、「僕は中学3年生のときにこの学校の体験入学に参加しました。中学校にほとんど行けていなかった僕は不安でいっぱいでしたが、在校生スタッフの先輩たちが優しく声をかけてくれて、こうして高校に通うことができています。先輩たちが救ってくれたように今度は僕が困っている後輩たちの力になりたいんです」と語ってくれました。そうした思いで学校のために動いてくれる生徒がいることに深く感動し、これからも生徒同士の良いつながりが受け継がれるように私たち教員が場面をつくっていきたいと思いました。

SEISAの良さとは?
生徒全員がそれぞれ輝く場面をつくることができるところです。例えば、星槎オリンピックという学校行事ではスポーツや音楽、ダンス、料理、百人一首、さらにはカードゲームまで幅広い分野があり、それぞれの分野が得意な生徒たちが輝く場面があります。普通の学校では生徒自身が「どうやったら目立てるか、活躍できるか」と考えているのに対し、星槎では先生たちも「どうやったらこの子は輝けるだろう、自信がつくだろう」と生徒一人ひとりのことを考えて行事や授業がつくっています。
今後の目標は?
生徒一人ひとりが好きなことを切り口にし、それぞれの可能性を広げられるような学校づくり、授業づくりをしていきたいと思っています。そして、生徒にたくさんの経験をしてもらい、自ら夢を見つけ、実現に向けて行動ができるようになってくれることが私の目標です。建学の精神にある通り、生徒一人ひとりが「社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる」ことができるように、何かを教えるだけの教員ではなく、さまざまな経験ができるようにコーディネートするのも自分の役割だということを常に頭に置いて日々生徒と接したいと思います。
SEISAの教員を目指す方へ
星槎の採用説明会で聴いた話のなかで一番印象に残っているのが「教師になりたいと思ってこの説明会に参加している人は帰ってください」という言葉でした。あのときはその言葉の意味をあまり理解できていませんでしたが、1年間生徒たちと一緒に学び、「教師になること」は子どもたちのために働く手段の一つであって、目的ではないと痛感しました。大切なのは教員になって生徒たちに何ができるかだと思います。もし星槎の教員になりたいと考えている人は「何をしたいから教師になるのか?」、あなたの答えを考えてみてください。

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