九万田 敏樹

星槎高等学校 教員
担当科目:社会
入社年度:2010年4月

「学校に戻れば信頼できる先生がいる!」と
卒業生たちが頼りにしてくれることが
なによりも嬉しいです。

教員になりたいと考えた理由は?
中学・高校と部活動に所属し、後輩たちに技術を教えることに楽しさを覚えました。そこで「人に伝える、サポートする」仕事ってどんなものがあるだろうと考え、これからの将来を担っていく子どもたちと接し、成長するための手助けをしたいと思うようになりました。また、高校時代に自分を支えてくれた先生たちに憧れを持つようになり、「先生になりたい」という気持ちが強くなりました。大学では教育実習を経て、実際に子どもたちと関わることの楽しさを覚え、教員を目指す決意が固まりました。
SEISAに入社した経緯(理由)は?
私が大学2年生のときの「職業人講話」の授業で、星槎学園に勤めていらっしゃった学科の先輩のお話を聞く機会がありました。そこで、星槎の理念やさまざまな登校スタイル、授業内容をお聞きして、学校と言えば公立の学校のイメージしかなかった私が「こんな面白い学校もあるんだ!」と衝撃を受けたことをいまでも覚えています。その後、星槎学園の見学をさせていただき、実際に星槎に通っている生徒たちと交流をさせていただきました。生徒たちは本当に生き生きと活動しており、また生徒だけでなく先生方の温かい雰囲気を感じることができて、「自分もここで働きたい!」と志望しました。
教員として大切にしていることは?
生徒たちと楽しく過ごすことはもちろん、日々のさまざまな変化に気づけるようにすることを大切にしています。朝のHRでは出席をとる際に必ずバチッと目を合わせ、生徒たちの様子を観察します。相談を受けたら真摯に話を聞くよう心がけるとともに、相談を待つだけではなく、こちらから声がけしていくことも大切にしています。その中で生徒との「距離感」も意識しています。生徒とは友達ではなく、信頼し合える「仲間」の関係でいたいと考えています。生徒には社会に向けて自立するための力を身につけてもらうために、言葉遣いはもちろん、星槎の3つの約束「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」、そして社会のルールをしっかり守れるよう指導しています。
教員として喜びややりがいを感じるときは?
卒業生がよく遊びにきてくれるのですが、「先生があのとき言ってくれた言葉の意味が最近やっと分かったよ」と言ってくれたり、在学中の楽しかった思い出話で盛り上がれるときが、星槎で先生をやっていて良かったなと感じる瞬間です。生徒たちに、諦めずに「伝えつづける」ことがなにより大切なんだとやりがいを実感する瞬間でもあります。「学校に戻れば信頼できる先生がいる!」と卒業生たちが頼りにしてくれることが嬉しいです。

教員生活で思い出に残っているエピソードは?
こちらの学校に着任してから「ハワイ海外研修」「サイパン海外研修」に引率として参加させていただきました。どちらも現地の生徒たちと交流することが大きな目的です。私は英語が得意ではないのですが、本校の生徒と共になんとか英語を駆使し、またはジェスチャーを通して現地の生徒たちとコミュニケーションを取りました。その際、こちらが伝えたかったことが相手に伝わったとき、本校の生徒と共に「やったね! 伝わった!」と喜びを共有することができました。海外に行くこと自体なかなか前向きではなかった生徒たちが体験を通して変わっていく瞬間を見ることができたのがなにより嬉しかったですし、とても印象に残っています。
SEISAの良さとは?
生徒と先生はもちろん、そこに関わる保護者の方々や地域の方々と共に学校を「築いていく」ところだと思います。星槎は先生たちが主導で動くのではなく、生徒たちの意見や行動をもとに、さまざまな企画や行事、クラブ活動、生徒会活動をつくっていくことができます。それは星槎の3つの約束「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」があるからこそできることです。そこに一番の良さがあるのではないかと思います。
今後の目標は?
星槎を必要としている子どもたちはたくさんいると思うのですが、まだまだ星槎のことを知らない方々も多いかと思います。学校としての取り組みはもちろんですが、星槎グループ全体で取り組んでいることにも力を入れ、1人でも多くの子どもたちに星槎を知ってもらえるよう取り組んでいきたいと考えています。
SEISAの教員を目指す方へ
星槎は本当に「温かい学校」です。教員同士とても仲が良く、職員室では絶えず笑い声が飛び交っています(笑)。それは教員同士ももちろん、星槎の3つの約束を守っているからです。困っていたら1人にさせないのは生徒だけでなく、教員も同じです。そんな先生たちの姿を見て、はじめて生徒たちも安心できる環境になるのだと思います。みんなでお互いをフォローし合いながら共に子どもたちの輝ける未来のため、力を合わせましょう!

インタビュートップへ