星槎からのお知らせ

劇団新制作座 創立70周年、初の沖縄公演を開催!

カテゴリー:SEISA ニュース

創作和太鼓集団「打鼓音」とならび、星槎の表現団体として、学校とともにある劇団「新制作座」は、1950年にスタートし、昨年2020(令和2)年に70周年を迎えました。「泥かぶら」に代表される数々の舞台、演劇を通して、人の本当の美しさ、困難な中でも相手を想うことの大切さを伝え続けた70年。星槎国際高校の演劇ゼミ、演劇専攻などでのコラボも10年目を迎え、多くの生徒が本物の演劇に触れ、表現の指導を受けながら成長し、巣立って行きました。

そんな記念すべき70周年において、新型コロナウィルスが世界中を席巻し、その影響は劇団も例外ではありませんでした。記念行事、公演が相次いで中止に追い込まれ、苦境に立たされるも、地域の方、日本中、世界中の応援してくださる皆さまのおかげで70年目を乗り切ることができました。

そして、そんな70年目となった昨年の暮れに、文化庁の「戦略的基盤技術高度化支援事業」の一環として公演ツアーをスタート。佐賀、熊本、そして劇団史上初の沖縄県公演を果たしました。

沖縄公演は、2020(令和2)年12月12日(土)に沖縄市民会館、13日(日)に沖縄コンベンションセンター劇場棟で開催されました。一人の純粋な女の子が、辛いことも良いことも経験しながら、しぶとく生き抜いて、周りの人たち明るく笑顔にしていく、そんなストーリーは、現在の社会情勢も手伝ってか、多くの観客の涙を誘いました。

実際に老爺役で舞台にもたった、NPO法人劇団新制作座の眞山蘭里理事長は「70年目で沖縄で公演ができたことは非常によかった。この沖縄公演は、平和を願い続けた劇団創設者の故・眞山美保先生の遺志でもあった」と語り、今回「中年の女」役で舞台に立った小津和知穂さんは、「先の戦争で大きな犠牲を払った土地だけに、70年間、平和を希求する舞踊、演目をやらせていただいてきた劇団としては、いつか沖縄公演を実現させたかった。まさかこのタイミングで実現できるとは思わなかった。できることなら2度目の公演も実現させたい」とコメント。

今回の公演にあたり、多くの皆様のご協力を賜りました。本当にありがとうございました。なお、今回の2日間において皆さまよりご協力いただいた首里城再建のための支援金を、沖縄県へ寄付させていただきました。

これからも、演劇を通して、「困難な場面においても相手を想う」ことのできるしぶとい大人を育てるべく、星槎の子どもたちとともに舞台を作り上げていきます。

〈メディアなど〉
演劇「泥かぶら」 12日沖縄市開催 新制作座、13日は宜野湾
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/673248